2025年度内に、日産「ルークス」がフルモデルチェンジされる見込みだと、各種自動車専門誌やウェブメディアで報じられています。
現行型は2020年に登場しており、5年周期でのモデル刷新という点からも、タイミング的にはごく自然な流れといえるでしょう。
しかし、今回は単なる「見た目や装備の刷新」ではなく、フルモデルチェンジ=車体設計を含めた大がかりな刷新になると見られています。
その理由は、どうやら日産がルークスにe-POWERの搭載を検討していることと深く関係していそうです。
❓なぜマイナーチェンジでは対応できないの?
e-POWERは、エンジンで発電し、その電力でモーターを駆動する“シリーズ式ハイブリッド”。
走行は常にモーターのみで行われ、電気自動車のような静かで滑らかな走りが特徴です。
ですがこのシステム、一般的なガソリン車やマイルドハイブリッド車と比べて、搭載する部品のサイズ・配置条件が大きく異なります。
とくに軽自動車のようなコンパクトな車体では、
- モーターやインバーターなどの電動部品
- 補機類の冷却経路
- バッテリーの搭載スペースや重量配分
といった要素を考慮すると、現行のルークスの構造では最適なレイアウトが難しいと考えられます。
そのため、e-POWERを搭載するには、車体そのものの設計を見直す必要がある=フルモデルチェンジが必要とされているのです。
🚙「軽初のe-POWER」になる可能性も
もし実現すれば、ルークスは軽自動車として初めてe-POWERを搭載するモデルとなります(※一部メディアで有力視されていますが、日産からの公式発表はまだありません)。
実際には「2025年度内の搭載は難しいのでは」とする声もあるため、現時点では“期待されている段階”にとどまっています。
ただし、ルークスにe-POWERが搭載される可能性がある、というだけで、日産がこのモデルを“新たな軽の基準車”として再構築しようとしている意図が読み取れます。
もはや、単なるマイナーチェンジでは実現できないレベルの進化といえるでしょう。
✅ まとめ:中身ごと生まれ変わる、次期型ルークス
e-POWERというパワートレインは、それだけで車体全体の設計に影響を及ぼす高度な技術です。
日産がこの技術を軽自動車で展開するには、プラットフォームごとの刷新がどうしても必要。
だからこそ、次期型ルークスは「マイナーチェンジ」ではなく「フルモデルチェンジ」という形をとるのが自然と考えられています。
次期型ルークスは、ただの“モデル交代”ではなく、走行性能・静粛性・燃費性能などすべてを高次元に再設計する1台として期待されているのです。

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