〜第1回〜トヨタ・X100系とは?
〜あのクルマの今を調べてみた〜
伝説となった最後の「マークII3兄弟」
1996年9月、トヨタはマークII/チェイサー/クレスタを同時にフルモデルチェンジし、「X100系」と呼ばれる世代が誕生しました。
X90と同じく全車が3ナンバーボディ、従来からのデザインを引き継ぎながらも、より3兄弟それぞれの個性がハッキリと現れたデザインに進化したのが特徴です。
3兄弟のボディ設定とキャラクター分け
- マークII:ツアラーとグランデの2つの個性。スポーティさと高級感のバランスが取れた、トヨタを代表する売れ筋ハードトップモデル
- チェイサー:唯一、ツアラー系をカタログのメインに置いている。全長がわずかに短く、スポーティな雰囲気を強調したハードトップモデル
- クレスタ:スーパールーセントに加えて、エクシードをカタログモデルに新設定。落ち着いた雰囲気を前面に出した、高級感あるピラードドアのセダンモデル
このボディタイプの分け方は、X70系以降から続く3兄弟の伝統でした。
前期型と後期型の区分
- 前期型:1996年9月〜1998年8月
- 後期型:1998年8月〜2000年10月(マークIIのみ)
- クレスタは2001年6月に生産終了
- チェイサーは2001年10月に生産終了
なぜ今「X100系」を取り上げるのか?
かつては街にあふれていたマークII3兄弟。しかし2020年代に入ると、その姿はすっかり少なくなりました。
- 中古車の流通台数は激減
- 価格は異常なほどに高騰
一昔前は「普通に買えるセダン」だったクルマが、今や“伝説級”の存在となり、特にリアルタイムを知らない世代からは、JDMブームとともに、マークIIには「100マ」の愛称がつけられ、憧れの旧車として熱い注目を浴びています。
次回予告
次回は
- そもそも「マークII3兄弟」とは?
- マークII3兄弟の誕生
- 3兄弟の特徴と販売チャネル
を取り上げていきます。
次回もぜひご覧ください!
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